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COLUMN / 市場データ・将来推計

【2026年版】住宅型有料老人ホーム 市場規模・施設数・将来推計まとめ

執筆・監修

羽田 圭佑(株式会社LAST SOLUTIONS 代表取締役)
損害保険会社の損害サービス部門で事故対応と保険金の支払査定に従事したのち、保険代理店営業として引受時のリスク審査と契約設計に携わる。執筆者について

住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の市場は、いま何によって動いているのか——。本記事は、施設数・戸数・高齢者人口・将来推計といった一次情報の数字を一枚に集約したデータ集です。事業計画、金融機関への説明、メディアや士業の引用資料としてお使いいただけるよう、出典を明記して整理しました。

結論を先に言えば、市場は「高齢者数の増加」で拡大しつつ、「単身化・支払い能力・倒産」というひずみを同時に抱えています。数字で全体像をつかんでください。

約3,600万人
65歳以上人口(高齢化率 約29%)[1]
約29.0万戸
サ高住 登録戸数(2025年8月・約8,300棟)[2]
約38.8万戸
住宅型有料老人ホーム 定員規模(民間集計・2025)[3]

① 需要の土台:高齢者人口の全体像

市場の需要を根底で支えるのは、高齢者人口です。総務省の推計では、65歳以上人口は約3,600万人、高齢化率は約29%に達しています[1]。国民のおよそ3.4人に1人が高齢者という水準です。さらに、社人研の推計では高齢者人口は2040年代前半にピークを迎えるとされ、需要は当面、拡大が続く構造にあります。

約29%
高齢化率(65歳以上の割合)[1]
3.4人に1人
高齢者の割合の目安(概算)
2040年代前半
高齢者人口のピークの推計時期[4]

② 供給のストック:高齢者向け住まいの規模

供給側を見ると、高齢者向けの住まい・施設は全国で約5.9万施設・約243万戸規模に達しているとされます(民間集計・2025年10月時点)[3]。その中で、住宅型有料老人ホームとサ高住は主要なストックを占めます。

表:主な高齢者向け住まいの規模(概数・2025年前後)
種類規模の目安出典
サービス付き高齢者向け住宅約8,300棟/約29.0万戸国交省 サ高住登録システム[2]
住宅型有料老人ホーム定員 約38.8万戸規模民間集計[3]
高齢者向け住まい・施設 全体約5.9万施設/約243万戸民間集計[3]
サ高住
約29.0万戸
住宅型有料
約38.8万戸
高齢者向け住まい全体
約243万戸

出典:国交省サ高住登録システム/民間集計(2025年前後)[2][3]

③ 住宅型有料・サ高住の位置づけ

住宅型有料老人ホームとサ高住は、いずれも「非特定施設」に分類されることが多く、住まいの提供+外部の介護サービス利用を基本とする点で共通します。介護付有料老人ホーム(特定施設)が施設内で介護を提供するのに対し、住宅型・サ高住は「住まい」としての性格が強いのが特徴です。

この「住まい寄り」の性格は、市場拡大の追い風であると同時に、後述する利用料の支払い・未収というリスクを経営が直接抱えやすい構造にもつながっています。制度面では、囲い込み是正など2027年度改定に向けた議論も進んでおり、供給の質が問われる段階に入っています。

④ 需要のこれから:単身化・認知症の将来推計

数だけでなく「質」の変化も重要です。需要の中身は、家族に頼れない単身高齢者・認知症の増加へと移っています。

44.3%
2050年の単独世帯割合の推計(2020年は38.0%)[4]
1.92
2050年の平均世帯人員の推計[4]
約586万人
2050年の認知症の人の推計(2022年は約443万人)[5]

単身化と認知症の増加は、「保証人がいない」「支払い手続きが本人だけでは難しい」入居者の増加を意味します。市場は拡大しながら、受け入れの難易度が上がっていく——これがこれからの需要の実像です。

⑤ 市場のひずみ:倒産と未収

拡大する市場の裏で、経営環境は厳しさを増しています。東京商工リサーチによれば、2024年の老人福祉・介護事業の倒産は過去最多の172件(前年比40.9%増)、その原因の72.6%が「売上不振」でした[6]

倒産の原因が
「売上不振」
72.6%
介護事業
倒産件数(2024)
過去最多 172件

出典:東京商工リサーチ[6]

需要はあるのに倒産は最多——この矛盾の一因が、稼働率の伸び悩みと利用料の未収です。市場が伸びても、支払いが続かなければ売上にはなりません。市場規模の大きさと、個々の施設の経営の安定は、別問題なのです。

⑥ データが示す方向

数字を通して見えるのは、次の3点です。①需要は当面拡大する ②その中身は単身・認知症へと変化する ③にもかかわらず倒産は最多で、未収・稼働率が経営を左右する。市場の追い風を成果に変えられるかは、増える「支払いに不安のある入居者」をどう受け入れ、未収をどう防ぐかにかかっています。

私たちLAST SOLUTIONSは、入居者様の月額利用料の保証を通じて、拡大する需要を施設様が安心して取り込める体制づくりをお手伝いしています。市場の数字を、自施設の稼働と収益につなげる一手として、保証の活用をご検討ください。

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出典

  1. 総務省統計局「人口推計」(65歳以上人口・高齢化率。約3,600万人・約29%)
  2. 国土交通省 サービス付き高齢者向け住宅 登録システム(2025年8月時点 約8,300棟・約29.0万戸)
  3. 高齢者向け住まい・施設に関する民間集計(住宅型有料 定員規模・全体ストック。2025年前後)
  4. 国立社会保障・人口問題研究所「日本の世帯数の将来推計(2024年推計)」および人口推計
  5. 認知症の将来推計に関する政府(厚生労働省関連)推計
  6. 東京商工リサーチ「2024年『老人福祉・介護事業』倒産・休廃業解散調査」

※数値は各出典の公表時点のものです。定義・集計方法により数字が異なる場合があるため、引用時は必ず一次情報の最新値をご確認ください。

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